この記事はameba archivesです。2017年08月11日 03時45分53秒
みなさん こんちには。
次世代・働き方アドバイザー京都のひですけです。
労働市場では空前の人手不足と言われるほど、人材不足になっており、帝国データバンクの動向調査によると、2013年上期は17件しか無かった倒産件数が、2017年上期には49件に激増したとのことです。
実に4年で約3倍も増加しており、2013年から毎年のように右肩上がりで倒産件数が拡大しています。
小売業がヤバい
ただ、特徴的なのが、今までの傾向としては、介護業界、道路運送、ITベンダーなど、特殊な資格やスキルが必要だった業界中心だったのですが、今年の傾向を見ると前年比130%と大きく伸びているのが、『小売業』。
特に資格やスキルが必要でない業界や職種でも人材不足に陥っている状況にあるようです。
特に外食産業の人手不足は本当に深刻で、大手の居酒屋チェーンを運営する会社ではM&Aで人材やノウハウごと買収する動きが活発化しているようですが、この問題は根本原因を対応しなければ、買収しても同じだろうな・・・と思っています。
大手居酒屋チェーンでいえば、数年前に起きた和民の自殺事件もありましたし、居酒屋チェーン以外でも、すき家のワンオペレーションによるアルバイト店舗放棄とそのあとの大量閉店も記憶に残っています。
また、外食産業以外でもユニクロなどもユニ黒と揶揄されるほど、ブラック感があり、一般の小売店もかなりの人材不足に陥っています。
今や就職したいランキングでも最下位と言われる小売業ですが、その原因と対策を考えていと思います。
従業員の満足度を上げろ!
人材不足といっても、多くの要因は人が退職するからこそ、採用しなければならないのですが、まず離職率を上げる取り組みが必要不可欠になります。
リスクモンスターの公表データによる『仕事・会社に対する満足度』調査によると、今後も勤務し続けたくない理由のうちトップ5が以下の要因でした。
1位 給料が低いから(43.8%)
2位 職場環境が悪いから(30.3%)
3位 仕事にやりがいがないから(27.9%)
4位 将来性が感じられない会社だから(24.0%)
5位 上司が信頼できないから(22.1%)
確かに大手チェーン店となると経営側と現場に大きな温度差が生じることはよくありますが、モチベーションが低下して『疲弊しきっている状態』の社員が多いと、当然、顔色、接客態度、料理の盛付や味にも影響が出ます。お客さんは自然とそういう部分を感じてしまい、自然と足は向かなくなります。
信頼とは、人間対人間の関係ですので、立場や数字を建前にした口上ではなく、きちんと報酬や態度で示す必要があるでしょう。
従業員の満足度が高い場合は、離職率は低下しますし、顧客満足度は上がってくるものです。
看板よりもレビュー数。個人が企業を選ぶ時代
今やスマホは誰の手の中にもあり、アクセスできる情報量は一昔前の一国の諜報部員よりも多いといわれています。
お客さん向けにいくら上手にブランディングをしていても、裏で従業員を食い物にしている企業は、ひとたびよそで良い求人があれば、あっというまに他社に人材を奪われる。
お客としても、従業員としても個人が企業を選ぶ時代になったということを認識しなければなりません。
中には採用ページだけではなく、Lineで採用アカウントを開設している企業もあり、昼飯のついでに、次の面接や企業説明会などの申し込み完了♪なんてわりと普通の話になりつつあります。
今は従業員が辞めるのが悪いのではなく、辞められるような運営をしている会社が悪い。
そういう時代の流れだと思います。
本日もありがとうございました。
では、また次回のブログでお会いしましょう。
【業務連絡】
・動画はもう少しかかりそうな予感。。。