
みなさんこんにちは。次世代働き方アドバイザーのひですけです。
今回は普段のブログの趣旨とはちょっと別なのですが、新規格として「ニュースを斬る!」というのをやってみたいと思います。

尚、最初に申し上げておきますと、これはあくまで私の超個人的見解なので、その点はご容赦頂ければと思います。
4月から働き方改革関連法が施行。有給休暇の取得義務化。罰則もあり

みなさんは4月から働き方改革関連法が施行されますのはご存知ですか?
- 残業時間の上限設定(初)
- 高プロフェッショナル制度
- 有給取得義務化など
など、労働関連法案をまとめて出した法案です。

その中でも一番のインパクトがあるのが、有給休暇(年休休暇)の取得義務化ではないでしょうか?
今回の法律では企業規模に関わらず必ず最低でも年に5日は取らせることが法律で義務付けられました。違反した企業には罰則が科せられるようになります。
詳細は下記リンクから見て頂ければと思います。
https://www.businessinsider.jp/post-184742
働き方改革関連法、そもそも何が原因なのか。

働く側からすると今までなかなか取れなかった有給の取得が義務化されることはありがたい部分ではあるのですが、ただ、そのうち5日に関してはなんと会社が指定できるというので、取りたいときにとれないじゃん!と迷惑に感じている人も多いのではないかと思います。

ただ、その反面。今これで困っているのは誰か?
そう。企業の経営層や幹部社員です。
某ニュースサイトのコメントの中では前向きな発言もある一方で、
仕事が回らなくなるとか、赤字だとか散々泣き言を言っている方がたくさんおられましたねぇ。

ただ、そもそも論として、じゃあ、なんでこうなったの?という視点が全体的に抜けて落ちている気がしたので、ニュースそのものの趣旨とは異なるのですが、下記のコメント書いてみたところ、思ったよりも意外と反響あったので、こちらにも少し長いのですが、転載したいと思います。
誰が悪いとはいわないけど、こうなった原因くらいは知っておくべき。
無自覚な悪意が、いつも状況を悪くさせる。

その結果として、社会問題化し世論や政治が動き、規制強化となったのです。ですが、今度は規制強化となったらなったで被害者面して文句ばっかり言っている人たちがいます。


上司であるあなたの采配で会社はいくらでも変われます。

それに今のまま変わらなければ、近い将来にも似たような問題はどんどん出てきます。外国人労働者を積極的に雇い入れようという企業も多いようですが、彼らは時間に関してはうるさいですよ。それこそサービス残業なんかさえようものなら躊躇なく労基署に駆け込む人も普通にいます。
人の上に立つ立場にある人こそが、このままではいけないと当事者意識を持って問題解決にあたらなければ、きっと、何度も再発します。
立場やお金は人を便利に強くしてくれますが、心まで立派にはしてくれませんからね。まず、組織の上に立つ上司から変わっていけるのであれば、この先の未来は少し明るくなるように思いますがいかがでしょうかね・・・?
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最後に


すっかり抜けている視点とは・・・?
多くの経営者や事業者、幹部の方がスルーしてる事実があります。
人を雇用するということは雇用義務が発生する。つまりは労働法規に縛られるということ。
これを見て見ぬふりしている経営者や幹部は、悪くいえば今や社会の癌細胞でしかありません。
昔よく居ましたが「俺は有給取ったとこねぇよ」とか堂々と言うのはもはや時代錯誤の脳筋でしかないということです。
もう少し分かりやすく言うと・・・
例えば、バブルの頃のようにいくらでも金があった時代なら「ガンガンいこうぜ」や「24時間戦えますか?」的な戦いでも良かったでしょう。
経費いくら使っても、やればやるほど儲かったのですから、こういう時代の人有給取らなくてもはイキイキしていました。
ですが、今は時代が変わり日本もとても苦しくなった。
会社は従業員の生活を定年まで面倒みられないどころか、今期の売上利益すらもいつどうなるか分からない。人件費も経費(回復)も削減して極限状態。まさに「いのちだいじに」の戦いじゃないでしょうか。
その「いのちだいじに」の戦いで中で、人を減らして、経費(回復)かけずに戦い続けるとどうなるか。
痛くて苦しいものを喜ぶのは変態です。
当然、仕事は辛く痛いだけで、全然楽しくなんかなくなります。
社員のモチベーションも自然と落ちて、怒られないように怒られないようにと、モノも言えなくなるほど萎縮して、最終的には思考停止になる。これが「社畜化」という現象です。
本来であれば、仕事が死ぬほど辛けりゃ会社辞めればいいのに、すでに自我も思考も止まっている為、辞めてもどうしていいか分からない、自分に明日はないと思い込んでついには精神まで病んでしまう。
最終的にはたかだか、仕事を辞めることも出来ずに生命を落としてしまう人たちがでてくるわけです。
結果、当然のごとく社会問題化して、ますます法規制は厳しくなっていく。
犯人探しではなく、自分自身を顧みてほしい。
では、これは誰の責任だと思いますか?
政治家?いえ、違いますよ。
確かにド●ホな政治家を選んだのは国民全員の責任です。
ただ、それとは別に社員を追い込んで、物言わぬ社畜化させたのは誰でしょう?
時代背景も、戦い方、もビジネスの在り方さえも変わっているのに、過去の栄光にすがりついて、自分の経験則でしか物事判断しなった人は誰でしょう?
人に結果を求めすぎた人の出した結果がコレじゃないですかね?
キャプテンたる人間が状況確認も状況判断を怠って、苦言を呈するクルーを押さえつけては縛り上げ、口を封じた挙句に船は自ら氷山に突っ込んだ。
そんな風にも見えはしませんか?