みなさんこんにちは。ライフキャリアクリエイターのひですけです。
今日は新元号発表されましたね。
「令和」(れいわ)。個人的には言葉の響きが気に入っています。
本当、いい時代になればいいなぁ・・・と思います。

菅官房長官のあと、安倍総理の談話の中に、令和についての意味がありましたので、Yahoo!ニュースから抜粋します。
令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20190401-00000066-nnn-pol
平成という時代は確かに平和ではあったと思いますが、働く環境については過渡期の時代だったと思っています。
昭和の時代では正社員で働くことが日本の労働市場としては当たり前でしたが、平成になって派遣会社を始めとして様々な働き方が台頭してきました。
私もそんな中で仕事を覚え、20年ほど人材会社に在籍し、この国の働き方を見てきたわけですが、その中でも一番気になっていたのが、正規・非正規問題でした。
つい数日前、Twitterに投稿した下記のツイートなのですが、まさにそんな思いを書いてみましたが、多くの方にイイネをもらい、今現在も増え続けています。
古い価値観のままで多様化を求めてもうまくはいかない
働き方とは生き方であり雇用形態などは一つの在り方にすぎない 。
私から言わせれば雇用形態や働き方に関わらず人生を楽しめないことこそが気の毒だ。
本当にこれはいつも感じていることで、正社員が正しくて、パートやアルバイト、派遣や契約社員が非正規=正しくないというような価値観はもうやめにしませんか?という話です。
そもそも「非正規」という言葉自体が多様化を否定しているもの以外の何物でもないんですよ。
もっとマシなネーミングは無かったのかと思います。
多様化という割に全然多様化していない法律
あと、法律にしても、もうあと平成も終わろうとしているのに、いつまで明治時代に作られた法律にこだわっているの?という感想もありますね。
現行の労働基準法は下記の工場法をベースとした法律ですが、結局のところ一時間工場が動けばどれだけの製品ができて、それくらいで売れるという計算の元に成り立っている法律です。
工場法(こうじょうほう、明治44年3月29日法律46号)は、工場労働者の保護を目的とした日本の法律。1911年(明治44年)に公布、1916年(大正5年)に施行された。1947年(昭和22年)に労働基準法が施行されたことによって廃止。
~Wikipediaより引用~
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A5%E5%A0%B4%E6%B3%95_(%E6%97%A5%E6%9C%AC)
ですが、現代ではモノも情報も溢れかえっていて、下手をするとメーカーの人間よりも顧客のほうが比較情報を持っていて、数多くの評価サイトがでていますので、価格、品質、密着の軸を中心としたマーケティング戦略がなければ、モノは売れない時代となりました。
すでに一時間働けば必ず売り上げが経つというものではなくなってしまっています。
第二次産業が中心の時代であれば、アメとムチといったマネジメントで成り立てたのですが、第三次産業が7割を占めるような今の時代は、法律もマネジメントも通用しなくなっている。
だからこそ、どこぞのスルガ銀行みたいに目標達成できなきゃ家族皆殺しだとか従業員を恫喝するような商道徳の欠片もない、勝てば官軍みたいな企業が大量発生してしまいました。
その結果、地方銀行はもうオワコン扱いですよね。
働き手の意識もアップデートする必要がある
昭和のころのようにマジメに働けば食っていけた時代ではなくなってきているのは確かです。
そうでなければ、共稼ぎ世帯が急増しないでしょう。
でも、悲しいかな夫婦共稼ぎでないと生計が成り立たなくなってきているのは事実。
実際、私のお世話した方の中にも母子家庭の方とかもおられましたけど、かなり生活が厳しいといっておられました。
マジメに働いても食えないからみんな困っている。違いますかね?
で、さらに暗い影を落とす追い打ちをかけるのがこれです。
ニッポンの職場が激変? 年収大幅減、下請けに丸投げなどの懸念も
2019年4月に働き方改革関連法が施行される予定だ。しかしながら、対応が十分にできている企業は少ない。今の状態で法律が施行された場合、年収の大幅減や中小企業におけるサービス残業の横行、生産の縮小などさまざまな悪影響が懸念される。
本来の趣旨である、生産性の向上に結び付く「ホンモノ」の業務改革が求められている。19年4月以降、労働環境は激変する
18年6月に成立した働き方改革関連法が、いよいよ19年4月から段階的に施行となる。同法は1つの法律ではなく、労働基準法や労働契約法など合計8つの法律で構成されているが、一連の法律の中で職場に最も大きな影響を与えるのが残業時間の上限規制である。
現行の労働基準法が定めている労働時間は「1日8時間、週40時間」である。この時間を超えて労働者を働かせることは違法だが、これには例外規定が存在していた。企業と労働者が協定を結んだ場合に限り、法定労働時間を超えて仕事をさせることができる、いわゆる「36協定」である。一般的には、この協定の存在が長時間残業の元凶と言われてきた。
厚生労働省は36協定を結んだ場合でも、残業時間について「月45時間、年360時間」を限度にする目安を定めていたが、あくまで目安であり、強制力が伴わないことから、現実にあまり顧みられることはなかった。
今回、法律に盛り込まれた残業時間の上限規制では「月45時間、年360時間」という基準が明確化された。繁忙期など、どうしても残業を行う必要がある場合においても、45時間を超えて残業できるのは6カ月までに制限され、年間の上限は720時間となる。
また、10日以上の年次有給休暇が付与されている労働者については、5日分の取得が義務付けられたので、有休が消化できない事態も減少すると考えられる。
新しい法律では罰則規定が設けられているので、上限規制を超えて労働させた企業は処罰される。法的な拘束力を持ったという事実は大きく、無制限に近い残業が放置されている現状と比較した場合、まさに劇的な変化といってよいだろう。(続く
)
~ITmedia #SHIFTより引用~
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1811/12/news023.html
詳細記事については、引用元上記のリンクからぜひ読んでほしいと思いますが、本当に働く環境そのものが、どんどん変化しているように感じています。
ゼネラリストよりスペシャリストが重要視される時代
これからの時代、優秀とされていた社員の性質が変化すると思います。
結論から言うと、スペシャリスト(専門職)重視の世の中になってきます。
理由はこれから社会に必要なものは汎用性ではなく突き抜けてイノベーションを起こす人材だからです。
今までは人海戦術よろしく汎用性の高いゼネラリストがリーダーシップを発揮して組織を円滑に運営されるために重宝された時代ですが、これからはゼネラリストがさばいてきた仕事をAIや機械がやるようになります。今はまだでも近い将来必ずそうなっていいくと断言できますよ。
株式会社っていうのは究極的には 経営者や株主がお金を稼ぐ為に作った道具であり、仕組みみたいなものですから労働者というのも、仕組みの一部としてカウントされます。
今のビジネスのほとんどは「ヒト・モノ・カネ・ジョウホウ」で成り立つと言われますが、今までのビジネスモデルでは、人材がいてくれないと会社がまわらないので、ギブ&テイクが成り立ちましたが、AIや機械が業務代替するようになればヒトの需要は圧倒的に減るのは想像するに難しくないでしょう。あとに残るのはビジネスのタネを考える人とそれを具体的にAIや機械に落とし込んだりするスキルを保有する人材でしかないのです。
旧時代のモチベーションではイノベーションは起こせない理由
で、ぶっちゃけ、これからの時代で求められることっていうのは真面目に働くことはもちろんですが、それ以上にイノベーションじゃないかなって思うんです。真面目にコツコツは時期に機械に代替させることが決定しているようなものですが、ビジネスアイデアについてはいつまでもニーズはあるでしょう。
私自身はアイデアは浮かんでも、モヤっとしたままでなかなか形にすることができない人間なので、なんかいつまでもジタバタやっている感じなのですが、そうであっても前に進みたいと思うのは、自分で叶えたいものがあるからだと思っています。
でもそれは「これが好き。だからやろう!」とか「世の中の為に頑張ろう!」っていうのは根っこのところで自分で決めたことだから頑張れる部分はあると思っています。
人から指示されてやりたくもないことを、仕事だから、生活の為だからとやっていては、そこまでのモチベーションは起きないと思います。所詮与えられた仕事や指示されてやる仕事の目的というのは、どこまでいっても自分事ではなく他人事ですから。
ところで仕事に対するモチベーションというものは、大きく分かれて3つあるとご存知でしたか?
実はモチベーション1.0~3.0までのバージョンによりそれぞれ欲求が異なります。
順を追って書いていきたいと思いますが、言葉だけだと分かりずらかったのでイメージ図を作ってみました。
■モチベーション1.0
まず1.0。これはある意味、生存欲求で、生き物が生来もっている生命維持の欲求です。
食欲、睡眠欲、性欲など ある種の本能に近いものだと理解すればよいと思います。

■モチベーション2.0
次に2.0。これは成果に対する褒賞的な外的指摘による行動欲求であり、産業革命の頃から今日までの仕事に大きくかかわってきたモチベーションです。
成果に応じた報酬を主としているので一見公平なように見えますが、弊害が発生しやすい特徴があります。

モチベーション2.0の弊害
①.褒賞など外的刺激によって発生しているので、自律性が乏しくなる
②.外的刺激に慣れるので、より強い刺激 (アメとムチ) が必要になる。
③.新たな取り組み、まだ成果が出ていないものを評価しない。⇒創造性が欠如する。
④.リスクをやたらと嫌うようになり、思考が短絡的になる。
⑤.自発的に動ける人材のやる気を無駄にする。
⑥.目標を達成するために手段を厭わなくなる。
⑦.顧客に嘘をいい契約、粉飾決算など不正行為が横行。
こういった弊害をもった人物が組織の上司になると、人の志向や自発性を阻害します。
・部下が上司をみて「ああはなりたくない」と自分の仕事に誇りを持てなくなります。
・「どうせ言っても無駄だろう」「意見したらどんな嫌がらせをされるかわからない」と物言わぬ社員になってしまう。
■モチベーション3.0
で、最後3.0ですが、これは2009年にアメリカの作家でダニエル・ピンクという作家さんが提唱したもので、まだ10年ほどの歴史のものです。
このモチベーション3.0は他の二つとは少し違いまして、楽しいとか世の中に貢献したいという内発的動機付けと位置づけられ、持続的なやる気を引き出せると考えられています。
特徴としては大きくは次の3つに分かれます。
①自主性があり能動的に動く
課題に対して、自身のリソースを考え、誰と、いつまでに、どのようにするかと自分の裁量で決定していける。
②継続して成長する
自身の目標を達成するために鍛錬を重ねる。
仮に今の自分で達成不可能でも諦めずに続けるモチベーションとなる。
③目的が我欲ではない。
自分の欲を満たす利己的な目的ではなく、他人や社会的な利益などの利他的な目的を好む。

これからの時代に合った理想の働き方ってなんだろう?
このように仕事に対してのモチベーションの在り方にも外的や内的な行動欲求が有るわけですが、これからの時代、イノベーションではなくとも自主性を持った働き方をしていかないといけないと思うんですよね。
それにはモチベーション3.0が不可欠だと私は思っているのですが、先日引退されたイチロー選手の引退会見の中にも「やっぱりそうだよなぁ・・・」と実感するものがあったので、少し紹介したいと思います。
Twitterのスクショを貼っておきますが、二連ツイートなので表示がちょっと変なのはご容赦頂ければと思います。
イチローの引退会見にみたこれからの働き方
■イチローの引退会見 子供たちへのメッセージ(抜粋)
自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つければそれに向かってエネルギーを注げるので、そういうものを早く見つけてほしいと思います。 それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁にも、壁に向かっていくことができると思うんです。
それが見つけられないと、壁が出てくるとあきらめてしまうということがあると思うので。 いろんなことにトライして。自分に向くか向かないかよりも、自分の好きなものを見つけてほしいなと思います。
この会見はさすがにリアルで見ていたのですが、まさにこのイチロー選手の言葉こそが、今からの時代に求められる働き方、ライフキャリア以外の何物でもないと私は思うんですよね。
そして、冒頭の令和の意味を考えた時・・・
人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ
平成という古い価値観と新しい価値観の過渡期の時代を超えて、生き方や働き方についても自分なりにライフキャリアクリエイトしていかなきゃならくなる・・・と思う次第です。
皆さんはどう感じられましたか?Twitterやコメントで感想頂ければ幸いです(笑)
それでは、本日も最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう♪